Aimiee
突然ですがみなさん、抜歯をしたことがありますか?
私は前述の通り、矯正のために4本、過去に親知らずの抜歯を2本、計6本の抜歯を行いました。
が…
矯正のために下の4番の歯を2本抜いた後、なんとその傷口がドライソケットになってしまいました。。泣
今回はどうして私がドライソケットになってしまったのか、そしてドライソケットになりやすい状況とその対策について、詳しくお伝えしようと思います。
この記事のもくじ
ドライソケットとは
ドライソケットを一言で表すと、
抜歯した後の穴が塞がらず、骨が露出してしまう状態のこと
引用元:https://haisha-yoyaku.jp/antenna/drysocket-indication
です。
通常、抜歯後は血餅(けっぺい)と呼ばれるかさぶたのような物が抜いた後の部分にできるのですが、何らかの原因により血が十分に固まらなかった場合、ドライソケットになってしまいます。
私自身、痛みには割と強い方だと自負していますが、痛み止めを飲まなければ寝られないほどの耐えがたい痛みでした。
抜歯後の状態について
抜歯当日の様子
ちなみに抜歯直後の歯肉の写真がこちら。

傷の治りが早くなるようにコラーゲンスポンジ(吸収される再生材料)を入れてもらったので、白っぽい物が見えています。
過去の親知らずの抜歯直後は次から次へと血が流れてきて、ガーゼで圧迫してもなかなか止まらなかった記憶があるのですが、今回の抜歯では明らかに出血が少ないように感じました。
麻酔が効いているおかげで抜歯後しばらくの間は痛みを感じずに過ごせていましたが、2時間を過ぎるとジンジンとした鈍い痛みが出てきました。
そして夜になり、なかなか傷口に血が溜まらないことに不安を覚えつつも、その日は痛み止めのロキソニンを1錠飲んで就寝しました。
ところが深夜1時ごろあまりの痛みに目を覚ました。
痛さの影響なのか、何かを延々と縫う悪夢も見ていた覚えがあります…
ズキズキとした鈍痛が治らず、そのまま寝ることもできなかったので、ロキソニンを1錠服用し痛みが治ったところでようやく眠ることができました。
抜歯翌日〜3日目の様子
詳しい記録を付けていたわけではないのですが、3日目くらいまでは痛みが長時間続くことはなく、時々ズキズキとした痛みがある程度でした。
相変わらず1日1錠はロキソニンを飲みながら過ごしていましたが、痛み止めさえ服用すれば問題なく生活できていました。
傷口は白っぽく見えましたが、「食べかすが付いているだけだろう」と特に気に留めていませんでしたが、今考えるとこの白く見える物が骨だったようです。。
抜歯後4〜6日目の様子
4日目あたりから急激に痛みが増します。
これがドライソケットの特徴のようで、抜歯直後よりも3〜4日以降痛みが徐々に増していくようです。
あまりの痛さにロキソニンを飲まずにはいられず、朝・夕・就寝前の1日3回も服用していました。
とにかく不定愁訴のような怠さ、頭痛などで無気力状態に陥り、食欲も低下していました。
口内の痛みで咀嚼することも苦痛になっていたので、食事はおかゆや柔らかいパンなど、なるべく噛む必要のない物を食べていました。
この時点で病院にいくべきだったと反省しています…
抜歯後7日目【抜糸のため通院】
抜糸の予約をしていた通院の日になりました。
処置室に入り先生に抜歯後の傷跡を診てもらうと…
先生
Aimiee
ここで初めて、自分がドライソケットになっていたことを知らされます。
ドライソケットの治療法
ガーゼを詰めて傷の回復を待つ
私が処置を受けた内容は、傷口に抗生物質を含ませたガーゼを詰め、3日おき毎に交換するという方法でした。
抜糸をしたのと同じ日に処置をしてもらい、それから2回ガーゼの交換をしてもらいました。2回目の交換の時には、経過も良好で問題ないと診断してもらえてとっても安心しました。。
最初に詰めた時は傷口をグイグイ押されて痛みを感じましたが、2回目以降は回復してきたおかげか、処置中の痛みはそれほど感じませんでした。
先生
Aimiee
抜歯から10日ほど経過した現在は、痛み止めを服用しなくても問題ないほど痛くなくなりました!
早めの処置が大事ですね。
傷口を再び切開する再掻爬
私の場合は骨の露出が少なかったことや、周囲の歯肉が順調に治癒していることなどから軽い処置で済んだようですが、骨や神経の露出が著しい場合や治りが悪かったりすると「再掻爬(さいそうは)」という治療を行う場合もあるようです。
聞いただけでもちょっと怖いですね…
ただし患者さんへの負担もかなり大きいので、これは最終手段として行う治療とのことでした。
原因不明の多発した口内炎
そして処置をする以前、過剰に服用したロキソニンの副作用でできたのか、喉に大きな口内炎ができてしまいました。
私の場合、思うように食事ができず栄養が偏ったことも影響していたかなと思います。
大人の場合、原則として1日2回まで(ただし痛みが続く場合には1日最大3錠(180mg)を限度)服用可能とされています。
これに限らず、どの薬においても用法容量を守り正しく服用しましょう。
また翌日には唇にも数カ所にわたって口内炎ができていました。。泣
ですが、そんな時に役に立ったのがこの口内炎パッチ。

もともとは矯正を始めるにあたり事前に購入しておいた物なのですが、あって良かった口内炎パッチ!
これを貼ると患部が保護されるので、口を動かしてもまったく痛くありません。
私が購入したタイプの商品は非ステロイドのものですが、早く治したい場合はステロイド成分を含んだ「クイックケア」もオススメです。
ただ、デメリットとして貼った直後に食事をすると取れやすかったり、貼ってから1日は持たないかなぁと使っていて感じました。
また、私のように喉にできてしまったら貼りようがないですね。
そんな時はスプレータイプの薬を応急処置に使いましょう。
あとは栄養バランスの良い食事を摂ること、しっかり睡眠時間を確保すること。
時間に余裕がある方は病院を受診するのが一番効果的だと思います。
こんな人はドライソケットに要注意!
普段から血圧が低い
先生
Aimiee
これは初耳でした。
血圧が低いと出血しづらく、結果として血餅(かさぶた)ができにくくなり、ドライソケットになりやすい傾向にあるということでした。
逆に高血圧で薬を服用中の方は、抜歯時に打つ麻酔の影響で急激に血圧が上昇してしまうなど、抜歯自体に注意が必要だそうです。
男性より女性に多い
女性は男性よりもホルモンの関係でドライソケットになりやすいそうです。
エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2つの女性ホルモンの分泌が低下し、抵抗力が弱くなることで傷の治りも悪くなります。
私の場合、抜歯数日後に生理が始まったのですが、やはり生理中は精神的にも不安定になりやすく、抜歯後の痛みがさらにストレスに拍車をかけました。
上記のことから生理中はもちろん、生理前後の抜歯は避けた方が良さそうです。(とは言っても私もそうですが、生理不順な場合はなかなかタイミングが読めませんが…)
特にピルを服用中の方は生理周期を考慮して抜歯のスケジュールを立てることをおすすめします。
タバコを吸う習慣がある
これは抜歯後の過ごし方の問題点になりますが、術後の喫煙はドライソケットになるリスクを高めます。
タバコに含まれるニコチンによって血流が悪くなり、傷の治りが悪くなったり、血餅ができにくくなった結果、ドライソケットを引き起こすようです。
私は喫煙者ではないので病院でも特に何も言われず、注意することはありませんでしたが、普段からタバコを吸う習慣がある方は抜歯後に喫煙しないよう注意しましょう。
いつから喫煙を再開して良いのか?という疑問は病院の先生へ確認した方が良さそうです。
抜いた歯が下側である
ドライソケットは上よりも圧倒的に下の歯を抜いた場合に発症しやすいようです。
その理由は上の歯が生えている骨と比較して、下の歯の骨の方が固く厚いことが原因です。
先生からの抜歯前の説明でも、
先生
と言われていました。
私の場合抜くこと自体は大して時間はかかりませんでしたが、その後の回復に問題が出る結果となってしまいました。。
これから親知らずを抜こうとしている方も、下の歯を抜く場合は特にドライソケットに注意してくださいね。
ドライソケットを引き起こすNG行為
以下は病院から注意するよう説明された行為と、私が個人的に気を付けていた行動です。
- 数日間は激しいうがいを控える
- 当日は入浴せずシャワーで済ませる
- 血流の良くなる運動は厳禁
- 歯ブラシや歯間ブラシを当てないように気を付ける
- 飲酒、喫煙は絶対にしない
- ストローなど口内に圧力がかかる行為はNG
などなど…
上記の行為はドライソケット発症のリスクを高める可能性があるので、傷口が回復するまでの間は控えましょう。
おかしいな…と思ったらすぐ病院へ
前述の行動に十分注意を払っていても、私のようにドライソケットを発症してしまう場合もあります。
ついついネットで同じような症状の体験談などを探して、自分の症状と比較してみたりしがちですが、そういった行動はかえって恐怖心をあおり、心身ともに悪影響を与えます。
心配に思うことがあったら、まずは電話などでかかりつけの歯科医院へ連絡し、耐えられない痛みがあれば病院で処置してもらうことが一番です。
Aimiee
まとめ
私の場合、痛み止めを飲んで抜糸の日まで頑張って痛みに耐えましたが、処置後のあまりの快適さに「もっと早く病院へ行けば良かった!」と心から後悔しました…^^;
今回下の歯を2本抜いて、歯を抜くという行為は自分が思っている以上に体への負担が大きい事なんだと実感しました。
女性に限らず男性の方も、風邪を引いていたり、ちょっと疲れが溜まっているなと感じた時は抜歯は避けましょう。
そして抜歯後の過ごし方として大事なのは、よく休むこと。
「こんなにダラダラしてていいのかな?」と思うくらい、ゆっくり休養しましょう。
それでは良きデンタルライフを!