Aimiee
2020年1月24日公開の映画CATS。みなさんは観ましたか?
先行上映されたアメリカでは「今年のワースト映画」などの酷評がSNSで話題になり、映画界で大注目の1作であることは間違いなさそうです。
日本のメディアではこんな記事も。ちょっとこれはある種の意図を感じさせる記事ですが。
「キャッツ」がホラー映画である「8」の理由 悪夢に支配され、あまりの恐怖に涙する (ねとらぼ)
そんな話題作、映画「キャッツ」を早速観に行ってきたので、感想をまとめたいと思います!
この記事のもくじ
参考までに私のスペック
- 熱烈な劇団四季ファンという訳ではない
- でもキャッツの劇は10年ほど前に1度だけ観劇済み
- でも内容はイマイチ頭に入っておらず
- 映画鑑賞前の予備知識はゼロではない
上記の通り、予備知識もあまりないままに感想を書きます。
まず日本語吹替版か字幕版かの選択ですが、
「どうせなら本家の声を聴きたい!」と思った私は字幕版を選択。
ちなみに吹替版は日本語・ドイツ語限定だそうです!
ところが、
映画館についてからメガネが無いことに気がつく私。(普段は裸眼です)
結果、字幕も大きめで画面からの距離も近かったので、問題なく見えました。
メガネをかけて観賞する方はお忘れなく!
導入部分のあらすじ
その袋の周りで猫達のダンスが繰り広げられる。
その猫の登場で群がっていた猫達がサッと身を引く。
個性豊かなジェリクルキャッツたちが歌とダンスで自分の魅力をアピールしていきます。
ジェリクルキャッツとは?
ん?なんの説明もなく出てきた「ジェリクルキャッツ」とは一体何でしょう。
調べて見たところ、原作者であるT・S・エリオット氏の作った造語らしいということが分かりました。
jewelry(ジュエリー)とmiracle(ミラクル)を掛け合わせた言葉なんだとか。
素敵な言葉ですね!
序盤に集約されたマイナスポイント
たくさん並んだゴキたちの行進
これ、事前に口コミ等を調べずに観に行ったので、このシーンが流れた瞬間、ある意味度肝を抜かれました。
ゴキ◯リ達が(と言っても衣装を着ている人間なのでそこまでリアルじゃないですが)ただひたすらと行進やらダンスやらを踊っているシーンがあったのですが…(しかも割と長い)
大の虫嫌いの私は、どうしても直視できませんでした。。
しかも登場人物(ジェニエニドッツ)がつまみあげて捕食するシーンもあり…
劇場にいる皆さんのポップコーンを口に運ぶ手が止まっているように感じました。
正直、このシーンいる?と疑問に思ったのは私だけじゃないはず。
「ラム・タム・タガー」の魅力が出し切れていない
熱烈なファンではないけれど、前述のとおりミュージカルキャッツを観劇したことがある私。今回の映画版を観て疑問に思いました。
ラム・タム・タガーがミュージカルとなんか違う!
と。
Aimiee
10年も経っているのに印象が残っているくらいキャラ立ちしていた彼なのに、衣装やメイクの影響なのかはたまた演出のせいなのか、映画版では他のキャラに埋もれてしまった感がありました。
同じような意見の方がいないかなぁ〜と探していたら
「色気」というワードにピンときました。
確かにミュージカル版では色っぽさもあり、独創的な雰囲気を醸し出していました。
個人的に好きなキャラクターだったので、彼の魅力が出し切れていなかったのは残念なポイントです。
ちなみにミュージカル「キャッツ」では舞台上にひとり連れて行かれる演出がありまして、なんと私、ラム・タム・タガーに舞台まで手を引かれていったことがあります!(以上、ちょっとした自慢話でした。)
中盤に差し掛かり盛り上がる
私の中で1番盛り上がったのが物語の中盤でした。
マンゴジェリーとランペルティーザの泥棒猫達が登場し、二人と共に家中を散らかす主人公ヴィクトリアが危機に瀕したり、そのピンチに助けにきてくれたのが気弱なマジシャン猫のミストフェリーズだったり。
ぶっちゃけ、前半のちょっと気味悪い演出はわざとで、ここでのギャップを印象付けるため?なんて考えてしまったり。
そして舞台は年に一度の舞踏会へ
舞踏会では往年のスターであるおじいさん猫が皆を圧倒させたり、鉄道猫が登場してノリノリの音楽が流れたり。
リズムに合わせてテンポよく進んでいくので、観ていて爽快感がありました。
映画が始まってすぐからここまでの間、ちらちらと登場する「マキャヴィティ」という悪役の猫が登場するのですが、この猫が次々と候補者たちを別の場所に転送してしまいます。(魔法かなにか特別な力で)
やはりミュージカル調だと説明が少ないので、予備知識がないと分かりづらいですね。
で、このマキャヴィティがラスボス的立ち位置なのですが、後半でひと暴れやってくれます。
悪役の退場、そして誰が選ばれるのか
マキャヴィティ(悪役)登場
まず最初にテイラー・スウィフト演じる「ボンバルリーナ」がオブジェに乗って上から登場。
さすがテイラー・スウィフト。見事な歌唱力に聞き入ってしまいました。
彼女はこの映画キャッツのために、劇中歌「Beautiful Ghosts」を書き下ろしたそうです。
終盤でヴィクトリアが Beautiful Ghosts を歌うシーンが流れるのですが、彼女の美しい歌声と哀しげな曲調がとてもマッチしていました。
そして歌とダンスが盛り上がってきたところでマキャヴィティの登場。
今までのシーンではマントみたいなものを羽織っていましたが、最後は服をきていない状態で出てきました。
他のキャラクターも服を着ていないので、別におかしなことではないはずなのですが…
なぜか彼だけは気になってしまいました。。
詳細は省略しますが、このマキャヴィティが舞踏会ぶち壊すことになるのですが、おじいさん劇場猫のアスパラガスの活躍や、マジシャン猫のミストフェリーズが長老猫を救出して、物語はラストへ向かいます。
選ばれし猫は誰?
ミュージカル版キャッツを観たことがある私ですが、すっかりその時の記憶を失くした私は
てっきりヴィクトリアが選ばれるものだと思ってました。
(ヴィクトリア目線で話が進むし、主人公だし…)
しかも選ばれた猫がどうなるのかもよく分かっていませんでした。^^;
結論、選ばれたのは「グリザベラ」です!
なぜ彼女が選ばれたのかというと、
過去に囚われた彼女は新しく生まれ変わる必要があり、まわりのジェリクルキャッツたちが手を差し伸べた結果、天上へいく猫に選ばれたようです。
「選ばれた猫は天上で生まれ変わってまた地上に戻ってくる」ことを考えたら、ヴィクトリアよりグリザベラが選ばれることには納得ですね。
で、選ばれた猫はどこへ行くの?
ひとつ前にもチラッと書いた通り、天上にて新しい命に生まれ変わるようです。
選ばれたグリザベラは、舞踏会の会場にあるシャンデリアから気球のような状態で飛び立ち、雲の向こうへ消えていくシーンが流れました。
そして広場で長老猫とヴィクトリアが抱き合い、笑顔で映画は終わります。
この最後のシーン、私には終わり方が唐突なように感じました。
もうちょっと余韻を持たせたラストにして欲しかったような。。
酷評の原因を考えてみた
私が考えた酷評の理由はこんな感じです。
- 顔が猫で体が人間なのが怖い
- Gが出てくるのがキモい
- 群像劇なので内容が分かりづらい
1つ目は映画「アバター」の時みたいな反応ですね。
私もあれはちょっと…と思いましたが、キャッツあそこまでの感じではないと思います。
(でも最初のゴミ捨て場シーンはちょっと怖かった。。笑)
2つ目は冒頭でお伝えした通り!これ以上言及しません。
3つ目については、今回は主人公にヴィクトリアをあて、彼女の目線で物語が進んで行きました。
しかし彼女の過去については詳しく語られませんし、ミュージカルなので細かい心理描写もありません。次々と登場人物が入れ替わり立ち替わり歌って踊ります。
そのせいで1つのキャラクターに集中して感情移入ができず、物語を深く楽しめないのかなと感じました。
いずれにせよ、どの映画に対しても同じことが言えますが、観る人によって評価が分かれることは当たり前のことですよね。
誰がどう言おうと、作品を観る人が楽しめればそれが1番です。
ミュージカル版もぜひ観てほしい!
映画「キャッツ」を観てゲンナリしている方の多くは、ミュージカル版キャッツを観たことがある方が大多数だと思いますが…
もしミュージカルを観ていないという方がは、ぜひ劇場に足を運んで観に行くことをオススメします。
キャスト演じるキャラクター達の迫力に、圧倒されること間違いないですよ!
現在、2020年6月28日(日)公演分まで発売中です。
また、AmazonプライムビデオやBlu-rayでも観ることができます。
まとめ
超手短にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
ここで、映画「キャッツ」を観る上でのポイントをまとめると
- 虫がニガテな方は要注意!
- 事前に登場人物を知っておくとより楽しめる!
- キャストの圧巻の歌唱力に注目!
特に豪華キャストが演じるキャラクターたちの歌声は必聴です!
ミュージカル好きなら1度自分の目で観ることをオススメします。
そして今にして思えば、字幕の見逃しで物語の流れが分かりづらく感じたのかも知れません。
それくらいグラフィックに力が入っていたとも言えますね。
日本語吹替え版ではどんな表現になっているのかも気になるので、機会があれば観てみたいと思います!
それでは良き映画ライフを!