Aimiee
この記事のもくじ
そもそも量子コンピュータとは何なのか
Googleは、これまで世界最速のコンピュータでも1万年かかるとされる計算を量子コンピュータが3分20秒で完了した(量子超越性を実現した)と発表しました。
この結果からも分かるように、スーパーコンピュータを凌ぐ性能を持っているのが「量子コンピュータ」なのです。
また、量子コンピュータの出現によって従来型のコンピュータは「古典コンピュータ」へとその呼び方も変化し、今後は過去の遺産となり得る可能性も示唆されています。
なぜ開発する必要があるのか
現状のコンピュータの技術向上には限界が見えてきたからです。
また、近年いたるところで取り沙汰されている「AI(人工知能)」に学習をさせるディープラーニング(深層学習)においても、高性能のコンピュータが必要とされています。
量子コンピュータの開発は今後のAIにおける技術発展にも多大なる効果を発揮するのでしょう。
キーワードはずばり「最適解」

AIと量子コンピュータは相性が良いと言われています。
まずディープラーニングを簡単に説明すると、AIに動物の写真を見せたときに「これは猫です」や「これは犬です」などと瞬時に判断できるよう、学習させることを指します。これを応用して多方面への実用化を図っているのです。
そこで重要な役割を果たすのが量子コンピュータの存在です。
量子コンピュータによって、最適解に導くまでの時間を圧倒的に短くすることができるのです。
各国が競い合って予算を投入
量子コンピュータ向けのアルゴリズムとアプリケーション開発を行っている「QunaSys」は、11月25日、グローバル・ブレイン、新生企業投資、ANRIの計3社を引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は総額で2億8000万円で出資比率などの詳細は公開していない。
https://thebridge.jp/
上記は一例ですが、日本でも複数の企業がこの分野での資金調達や共同開発に積極的であることが分かります。
また、米国をはじめとする世界各国でも、この分野へかなりの額の開発費が投入されているとのことです。それについては、日本でも同じことが言え、2020年度の予算は約300億円を投入予定です。
実用化はいつなのか
日本政府は、2039年以降に実用化予定とロードマップにて発表しています。
約20年後と考えるとだいぶ先のことのように思えますね…
日本よりも中国や米国など、予算の投入額の多い国の方が一足先に実用化に向けて進みそうな予感がします。
一部企業が競い合って資金を投入している量子コンピュータ技術ですが、その大きすぎる期待に答えられる日はやってくるのでしょうか。
実用化のメリットは?

量子コンピュータの導入によりAIが急速に発展し、より一層人間味が増すと言う意見も出ています。
現代社会では生きづらさを抱える人が増えていますが、もしかするとそういった面でのサポートにも有効に活用できるかも知れません。
またそのほかにも、医学の面では新薬の開発に貢献して救える命が増えるだとか、ビックデータの解析にも多いに役立つなど、その活躍の場は多岐にわたっています。
まとめ
量子コンピュータやAIについては、私自身まだまだ理解しきれていない部分が数多くあるので、今後もその動向を分かりやすくお伝えしていけたらなと思っています。
5G、AI、量子コンピュータなどなど、テクノロジーの発展に今後もますます目が離せないですね。
それでは、良きコンピュータライフを!
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