SES、客先常駐の良いところ・悪いところ。多重下請・帰社日って何?

SES客先常駐のメリット・デメリット多重下請・帰社日って何?

龍之介

こんにちは、元SESで現在はフリーランスの龍之介です。
SESってどんな働き方なんだろう?初めての現場は緊張するだろうなぁ…

システムエンジニアリングサービス契約(SES契約)とは

システムエンジニアが行うシステム開発等に関する、委託契約の一種(委任・準委任契約等)で、システムエンジニアの能力を契約の対象とするものである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/システムエンジニアリングサービス契約

なんだか小難しい用語が出てきましたね…

偽装請負など、問題をはらんでいるSESという働き方ですが、

「新卒以外のコネなしスキルなしの実務未経験者」が飛び込むなら、

一つの選択肢としてありかなと思っています。

そして、ある程度スキルを磨いたらSESは辞め、社内SEやフリーランスなど

自分が向いている働き方を選択すべきだとも思っています。

(もちろんSESにもメリットはあるので続けるのも自由ですが…)

今回は、僕がSESとしてドキドキの初着任で感じたメリット・デメリットをご紹介します。

SES(客先常駐)で良かったこと

まずはSESとして客先常駐で働いてみて、良かったことを挙げていきます。

「SESで良かった」というよりは「客先常駐」という働き方のメリットですね。

他職員とのほどよい距離感

一企業に就職するとなると、転職しない限りは数年、いや数十年は同じ職場、同僚、上司と働くことになります。

これから先、長い付き合いになるので自然と気を遣いますし、仲良くなろうと努力することも多いと思います。

これはこれで良いのですが、人間関係には当たり外れがあります。

いくらこちらが努力しても、相手にその気がなければ仲良くなれないし、そもそも相性が良くないことだってあり得ます。

どんな上司・同僚に当たるかは運次第。なんだかソーシャルゲームのガチャみたいですね。

一方SESでは、あくまで他社の社員との付き合いであり、必要以上のコミュニケーションはとりません。

(中にはとても仲が良くなるチームもあります)

もし、相性の悪いチームメンバーや上長に当たっても、次の現場へ行けばもうその人と付き合うことはありません。

それに、入社して横柄な上司にあたってしまうと「お前は--」などと馴れ馴れしい口調で接してくる恐れもありますが、SESではあくまで「他社の人」なので基本敬語での対応になるところも良い点です。

SES(客先常駐)で悪かったこと

客先常駐のデメリットとSES自体の悪いところと書きます。

現場の契約が終わるたびに行う面談が面倒

SESや派遣の「客先常駐」では短期で3ヶ月、長期でも1年ほどの契約になります。

もちろん契約の節目に延長され長期で働くことはありますが、いつ契約終了になるかわかりません。

そうなった時に、次の現場を(営業さんが)探し、その都度面談を行う必要があるのですが、これが地味にキツいです。

就職(転職)活動の面接が数ヶ月に一度あると考えてみてください。

思わずため息が出ませんか?

…と言っても、緊張するのは最初のうちだけで、回を重ねると面談にも徐々に慣れてきますが、人によっては緊張は無くならないですし、面談場所までの移動時間もかかります。

今の現場で就労しながら次の現場の面談を受けることになるので、就業後である遅い時間帯の面談になります。

現在の現場から面談先へ行き、数十分から1時間以上かけて面談、その後に帰宅するとなれば、いつもより帰宅が2時間遅くなることもザラです。

面談を受ける方もその時間まで会社にいないといけないので大変ですよね。

スキルシート(何ができるかや経験をまとめた用紙)をメールで送ってビデオチャットで面談じゃダメなんでしょうか…

やはり、直接会って話して、人柄も確認したいという意図があるんでしょうね。

帰社日が面倒

SESなら取り入れていることが多い「帰社日」という制度

帰社日とは
月に1度や3ヶ月に1度(企業によって異なる)自社に社員が集まる制度のこと。
行われることは懇親会だったり会社としての事業説明だったりと様々。
終業後に行われたり、平日日中に行われたりと、開催時間も企業によって様々です。

ちなみに当時の僕が所属していた会社は、3ヶ月に1度、平日午後から3,4時間程度のオリエンテーションでした。

きちんと労働時間に含まれていたので、出席していましたよ。

客先に常駐するSES社員は、帰属意識が低くなりがちです。

新たな現場のための面談以外ではほとんど「自社」を意識することがないため、SES社員は「転職のハードル」が低いです。

そこで「帰社日」で他の社員や事務職員の方々と顔を合わせ話すことにより、一致団結を目指したり、ある種の「寂しさ」を解消しようという試みですね。

こちら、前述の「寂しさ」を感じている社員には一定の効果があると思われます。

数ヶ月で常駐先を転々としがちなSES社員は孤独ですからね。

しかし、個人的には不要な制度でした。

もともと友人も少なく、飲みに行く習慣もない僕は、早く帰って家族との時間を過ごすのが一番です。

なので、実際に帰社したらしたで、研修仲間に会ったりと楽しくもあるのですが、

帰社した分、現場での作業時間が減ってしまいますからね。

たかだか数時間と思うかもしれませんが、定時退社を守りたい僕にとっては少し厄介な制度でもありました。

僕が勤めていたSES企業は、平日日中に開催し、きちんと労働時間にも含まれていたので(もちろん交通費も)優良だったと思います。

就業後の勤務時間外だったり、休日の帰社日だったとしたら(しかも無給)間違いなく欠席していたと思います。

多重下請って何?損なの?

SESでは、基本的に営業さんが仕事を見つけてきてくれて

「これこれ、こんな案件あるけどどう?面談行ってみよう!」

と紹介してくれます。

そして最寄りの駅に着くとまた別の会社の営業さんがいて、

そこからまた別の営業さんに引き渡されて会社のビルの中へ。

そしてようやく就労先となる会社のマネージャーやディレクターと面談という流れがよくあります。

「何を言ってるのか分からない」

そうですよね…

僕も最初は訳も分からず面談に臨んでいました。

このSES業界のクライアント(お客様)から元請け、下請けまでの流れを「商流」と呼ぶそうです。

今回の例では、

  • STEP.1
    X社(クライアント)
    システム開発を元請けに発注する
  • STEP.2
    A社(元請け)
    X社(クライアント)から直接依頼を受ける。自社社員だけでは人手が足りないのでB社に人員を求める
  • STEP.3
    B社(二次受け)
    B社でも人員が足りないか、そもそも一人も適正者がいないのでさらに下請けへ依頼する
  • STEP.4
    C社(三次受け
    C社でも人員が足りないか、そもそも一人も適正者がいないのでさらに下請けへ依頼する
  • STEP.5
    D社(四次受け)
    D社にはSさんが居るのでSさんを派遣する
  • STEP.5-2
    SES社員(Sさん))
    自社(D社:四次受け)の営業に、A社で行う仕事内容を説明されて面談に行く。

という流れになっています。

お分りいただけたでしょうか…?

正式な派遣契約だとこのような多重派遣は禁止されているため、他業界ではこのような多重派遣は見られないのですが、

SES界隈では、ほとんどが派遣での契約ではないため、派遣法では禁止されている形の多重下請が蔓延しています。

「でも、仕事がもらえるなら多重下請けでもなんでも良いじゃないか」

何も分からなかった僕も最初はそう思っていました。

しかし、こうして何社も間に入ると何が起こるでしょう?

そう、中間マージンの発生です。

例えばですが、元請け(A社)はクライアントからの報酬の中から予算を割り当てて2次受けのB社に60万円で人員派遣を依頼します。

B社は10万円の中間マージンをとり、残りの50万円でC社に依頼します。

C社も10万円の中間マージンを取り、残りの40万円でD社へ依頼します。

そして、D社は15万円引いた25万円を社員のSさんに支払います。

この数字は適当な数字ですが、流れはこのようになっており、

もともと60万円での人員募集でしたが、実際に開発業務を行うSさんの手元には25万円しか入ってきていません。

このように多重下請は、間に入る企業が多ければ多いほど、中間マージンが多くなり、Sさんの実際の報酬とは乖離が大きくなっていきます。

実際にどの程度の中間マージンが発生しているのかは分りませんが、参考になりそうなサイトがありましたので、貼っておきますね。

参考 Alternate Engineers: SESのエージェント会社がいくら中間マージンをとっているかブッちゃけてみようAlternate Engineers: SESのエージェント会社がいくら中間マージンをとっているかブッちゃけてみよう 参考 SESの商流|SES営業の説明書SESの商流|SES営業の説明書

客先常駐では、様々な派遣元やフリーランスが一緒のチームで働くことが多いのですが、それぞれの商流は様々です。

2次受けから派遣されている人がいれば、Sさんのような4次受け以降から派遣されているエンジニアもいます。

ということは、元請けが出している報酬は一緒でも、その商流によって個々の報酬は違うことになります。

つまり、同じ現場、同じ仕事をしているのに報酬は全く違うことになるのです。

これが嫌ならば、自社に給料UPを交渉してみるか、転職するか、フリーランスになるしかありません。

まずは自社の営業や人事に交渉してみて、ダメならば給料が上がる企業に転職するか、フリーランスを目指しましょう。

フリーランス化すると、同じ案件でもほぼ間違いなく報酬UPしますよ。

ただし、社会保険や信用(ローンやクレジットカード等に影響)、事務作業や金銭管理など、社員には社員のメリットがあります。

フリーランス化のメリットと会社員でいるメリットを天秤に掛けて、自分にあっていると思った方を選択することが大切です。

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同じところにいるのは「安心」ですが、どうせ現場を渡り歩くことになるSESです。

ならいっそ、自ら動いて報酬UPさせる方が賢いやり方ではないでしょうか?

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